症例

【症例】再根管治療後に歯根破折を認め、インプラント治療で改善

Before-After画像|【症例】再根管治療後に歯根破折を認め、インプラント治療で改善|大船の歯医者「大船みらい歯科」

2026.10.06

インプラント

治療内容
歯根破折に対するインプラント治療
期間 約6ヶ月
治療回数 10回程度
費用(施術当時の料金) CT撮影 無料
インプラント手術費用 253,000円(税込)
被せ物の費用 148,500円(税込)
※2026年10月現在の料金

治療前の状態・主訴

今回の患者様は「右下の歯が腫れて痛くて噛めない」とのことで来院されました。

右下6番の歯(右下第一大臼歯)は、2019年ごろにすでに一度腫れを起こし、当法人の桜木町分院にて再根管治療を行っておりました。

当時装着されていた銀歯を外し、根管内の治療を行ったところ、症状は改善し、その後約6年間は大きな問題なく使用できていました。

治療前レントゲン画像|【症例】再根管治療後に歯根破折を認め、インプラント治療で改善|大船の歯医者「大船みらい歯科」

しかし、2025年末ごろに再び同じ部位に腫れが生じ、当院に来院されました。

来院当日は被せ物を外し、投薬により炎症を抑える方針としました。

その後、「コア」と呼ばれる土台を外して、歯根の状態を確認したところ、今回は歯根破折(歯の割れ)が認められました。

治療詳細

まず患者様に、現在の歯の状態をご説明し治療方法について相談を行いました。

今回は根の病気による腫れではなく、歯の割れによる歯根破折が認められたため根管治療による改善は難しく、抜歯が必要なことを説明しました。

その上で、今回は抜歯を行ったのちにインプラント治療を進めることとなりました。

①抜歯

麻酔を行い、破折している歯根を取り残さないよう注意しながら抜歯を行いました。

また、割れてしまった歯の周囲には炎症によって生じた組織が認められたため、感染した組織をできる限り除去し、抜歯窩(歯を抜いたあとに歯茎や顎の骨に残る穴)をきれいな状態にしました。

②抜歯後、約3ヶ月間の治癒期間

抜歯した部分の炎症が落ち着き、骨や歯茎が回復する期間を設けました。

約3ヶ月後にCT撮影を行い、

・周囲の組織が回復していること
・インプラントを支えるための骨が回復していること

を確認しました。

③インプラント埋入手術

CT画像をもとに、インプラントを埋入する位置や方向を確認し、インプラント埋入手術を行いました。

手術は問題なく終了し、処置時間は30分~1時間程度でした。

術後1週間と2週間の時点で状態を確認しましたが、大きな腫れや感染などは認められず、問題なく抜糸を行いました。

インプラント埋入術中画像|【症例】再根管治療後に歯根破折を認め、インプラント治療で改善|大船の歯医者「大船みらい歯科」

④インプラントと骨が結合するまで待機

インプラント埋入後は、インプラントと周囲の骨が結合する期間を約3ヶ月設けました。

このインプラントと骨が結合することを「オッセオインテグレーション」と呼びます。

十分な安定が得られていることを確認した後、最終的な被せ物を製作するための型取りを行いました。

⑤最終的な被せ物を装着

完成した被せ物をインプラントに装着しました。

装着後にはレントゲン撮影を行い、

・インプラントと被せ物の適合に問題がないこと
・接合部分に大きな隙間がないこと
・余分なセメントなどが残っていないこと

を確認し、治療終了としました。

インプラント埋入、被せ物装着レントゲン画像|【症例】再根管治療後に歯根破折を認め、インプラント治療で改善|大船の歯医者「大船みらい歯科」

治療後の様子

治療後画像|【症例】再根管治療後に歯根破折を認め、インプラント治療で改善|大船の歯医者「大船みらい歯科」

治療終了後、メンテナンス時にもインプラント周囲の状態を確認しました。

現在まで大きな腫れや痛みなどはなく、噛み合わせも良好で、快適に使用していただいています。

今後もインプラント周囲の歯茎や骨、噛み合わせなどを定期的に確認していく予定です。

主な副作用・リスク

・手術後に痛み、腫れ、出血などが生じることがあります。

・骨の状態などによっては、インプラントと骨が十分に結合しない場合があります。

・強い噛み合わせや歯ぎしりなどによって、被せ物の破損やインプラントへの負担が生じることがあります。

・インプラントも天然歯と同様に、長期的な維持には定期的なメンテナンスが必要です。

・治療期間や治癒の程度には個人差があります。

・完全な予後を保証するわけではありません。

患者様の歯の状態に合わせて、適切な治療をご提案いたします。

今回の歯は、一度再根管治療を行ったことで、その後約6年間は問題なく使用することができていました。

しかし、根管治療を行った歯は、虫歯や過去の治療によって残っている歯質が少なくなっていることもあり、長期間使用する中で歯根破折を起こすことがあります。

今回は「根管治療がうまくいかなかったから抜歯になった」というよりも、再根管治療後は長期間使用できていたものの、その後新たに歯根破折が起きたことで保存が難しくなった症例です。

大船みらい歯科では、できる限り歯を残すことを第一に考えていますが、すべての歯を無理に残すことが良いこととは考えていません。

現在の歯の状態や予後を、マイクロスコープやCTなどを用いて正確に把握し、可能であれば保存を目指します。ただし、保存することでかえって周囲の組織に悪影響が出る可能性が高い場合には、抜歯後の治療も含めて患者様と相談しながら治療方法を決めていくなど、それぞれの患者様に合った治療方法をご提案しています。

歯のことでお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

大船みらい歯科 院長 森

 

 

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インプラント治療|大船みらい歯科

監修者情報

医療法人社団港成会 大船みらい歯科
院長 森 昂大

国立新潟大学歯学部卒/国立新潟大学医歯学総合病院研修修了
2026年より大船みらい歯科院長就任
所属・修了: JIADSペリオコース修了/ノーベルバイオケア インプラントベーシックセミナー修了/ジアズペリオインプラントアドバンスコース修了

患者様との対話と納得を最優先に、診療を行っています。大船の地域の皆様に、再治療の少ない精密な歯科医療を提供してまいります。些細なことでも気兼ねなくご相談にいらしてください。

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